百ます計算をやり始めたのは、小学校3年生の夏休みのこと。夏休みの宿題を2学期の始業式前日になってやっている娘の姿を見て、危機感を感じたのがきっかけです。
通信教育もやっていたんですが「やったの?」と聞かないとやらない。
テストの点は隠す。
帰ってくるのが遅いと思って問い詰めれば、居残り学習をさせられている…。
当時の私はシングルマザー。
朝は6時半から、夜は19時まで働いていてクタクタ。収入は手取りで16万円いけばいいほう…。
子供の勉強を見てやる精神的余裕なんて一切なく、自分のことで手一杯。塾に通わせる経済的余裕もなかったのです。
そんなときに、藁にもすがる気持ちで取り入れたのが陰山先生の百ます計算でした。
百ます計算開始1ヶ月で効果が出ました
生活態度に変化が出たのが一番早かった
百ます計算を始めてびっくりしたのが、始めて1ヶ月で生活態度に変化が出たこと!
当時の驚きと感動は「1ヶ月で親子でいい変化が見られました」というブログに書いたんですが、あまりにも嬉しかったので涙ぐみながら書いたのを覚えています。(今、このブログを書きながら改めて涙が出そう)
百ます計算1ヶ月で出た変化(いい変化)は…
- 集中力がついた
- 宿題をやり終わる時間が短くなってきた
- 朝食をだらだら食べなくなった
- 言わなくても翌日の準備をするようになった
- お釣りの計算をパッとするようになった
(詳しい内容はこちらのブログを⇨「1ヶ月で親子でいい変化が見られました」)
百ます計算は、『基本的な問題を正確に・丁寧に・短時間で解く訓練』でもあります。
たった1ヶ月間、学校に行く前の5分を百ます計算にあてただけで、集中力のトレーニングの成果が出たんです!
やればやるだけタイムも縮んでいっていたので、自信にも繋がっていたみたい。
よく、学校の成績が悪かった子が東大に受かりました系の本では、
「基礎力を鍛えるために高校生に小学生の問題から取り組ませた」
「その結果、自信がついて他の教科もぐんぐん伸びた。生活態度にも変化が出た」
という話が出ていますが、その変化を目の当たりにしたんです。
あれは、今思い出してもすごかった…。
百ます計算を2年半継続した結果|学年トップクラスに
学力テストで上位の成績になった
百ます計算を2年半続けています(小学3年生〜小学5年生)
その結果…こうなりました…!!
小学5年生の4月に、これまでの学年で習ったことの総復習テストがあったのですが、学年トップクラスの成績だったんです!
5年生に入ってからは普段のテストも満点がデフォルトに…。
今までは、テスト結果なんて親が言わないと出さなかったのに、「見て見て!今回も満点だったよ!」と出してくれるようになりました(涙)
いい成績のときだけでなく、悪い点を取った時も「どうしてここで点を落としたんだろう?わかってるはずなのに」と、自主的に復習するようにも…(感涙)
親として、こんなに嬉しい変化はありません…!
ただ、この学力テスト…。「小学校3年生までの算数を復習すべし」という表示が出てるんですよね…。(それでも平均くらいですが)
本人も気にしていて「どこをどう復習すればいいかわからない」といっていました。この学力テスト、問題も解答も配られないんです( ;∀;)
困り果てた結果、陰山先生のtwitterに「ヘルプ」を送ったらアドバイスをいただけました!
今は、この「小3までの算数の復習」にも取り組んでいます。
参考記事⇨小学5年生が小3までの算数の復習を陰山メソッドでやることにした話
家でも時間を守ってキビキビ動くように
2年半続けた今の生活態度は、バージョンアップしてこうなっています。
- 学習時間と取り組む時間を自分で決めて取り組む
(宿題は夜17時から30分以内に終わらせるなど) - 翌日の準備と翌朝のチェック時間を作る
- 部屋を片付ける曜日を決め、定期的に自分で掃除をする
- 親の手伝いは言われなくてもタイミングをはかってする
(手伝いができないときはその旨を自主的に申告する) - YouTubeやゲームの時間は、定期的に休む
「当たり前のことができてるだけじゃん!」と思った人もいるかもしれないですし、
「小学5年生ならこれくらいできて当然。百ます関係ないでしょ」
と呆れる人もいらっしゃるかもしれませんが…。
小学3年生の夏に、百ます計算をやらせてああいう変化をしなかったら、今の姿もなかったと思うんです。親としては…。
簡単なPDCAサイクルを小学生が回せるように
簡単なPDCAサイクルも回せるようになりました!
PDCAサイクルは、「自分で計画して、実行。実行内容を振り返ってから、次のプランを練り、実行する」というサイクルのこと。
- 長期休みは親の指示がなくても学習計画を立てる
- 宿題のない春休みは、前の学年の復習と次学年の予習を自分で計画してやる
- 自分に足りない要素に思い当たったら「こんな教材が欲しい」と言う
PDCAサイクルは、一度身につければ一生モノのスキル。
これから「何かを身につけよう」と思ったときに絶対に役立つので、親としては簡単でもPDCAサイクルを回せるようになったのは嬉しかったですね。
パッと集中してサッと終わらせる子になった
「パッと集中して、ささっと終わらせる」集中力がつきました。
どんな集中力かというと、宿題やってる最中に声をかけても聞こえてないくらいの集中力です。
ゲームをやってるときならいざ知らず、宿題やってるときにここまで集中した状態になってるってすごいですよね。
サッと宿題をした子はうれしくて「できたっ。」と言って、親に見せにくる。しかしその瞬間、親はほぼ間違いなく、言ってはいけないことを言う。「そんなに速くできたのなら、余った時間にもう一枚プリントやったら!」それを聞いて子どもは15分でできる宿題を30分かけるようになる。
— 陰山英男 (@Kageyama_hideo) September 17, 2015
陰山先生のこのツイートの影響もあるけれど、早く終わったら次をやらせるんではなく、終わったらそれまでにしたのが功を奏したんだと感じています。
百ます計算はやり方を間違えるとデメリットしかない
勉強ができなくなるトレーニングになってしまうのが最大のリスク
いいことづくめの百ます計算なんですが、1つだけ後悔していることがあるんです。
それは、最初の頃に自分のあやふやな知識を元に百ます計算をやらせていたこと。
我が子も、百ます計算のやり方があやふやだったみたいで、全然タイムが伸びなかったんですねー。本人も親もやる気が落ちるし、散々でした…。
関連記事⇨「百ます計算のやり方|間違ったやり方で集中力も記録も伸びなかった」
百ます計算の正しいやり方とは
百ます計算のやり方には5つのポイントがある
百ます計算の正しいやり方と注意点を陰山先生の著書「陰山式ぜったい成績が上がる学習法」から抜粋すると…。
※百ます計算のポイント※
- 百ます計算の並びを変えない
- 毎日、タイムを計り、記録し、評価する
- できる限り同じ時間に練習する
- 2週間は同じ問題で練習する
- 足し算、引き算、かけ算、それぞれ1分30秒以内を目標にする
(陰山式 ぜったい成績が上がる学習法 より引用)
※親の注意点※
- 気迫を込めて「用意、スタート!」と号令します。
(集中を高めるために100メートル競争のスタートのときのようにいう)
- タイムの進行を告知しながら、全力で取り組むよう促します。
(「30秒経過」「1分経過」のような形)
- 子どもが解き終わったら、「1分23秒!」と素早く大きな声でタイムを知らせます。
(陰山式 ぜったい成績が上がる学習法 より。箇条書きに変更、太字強調はブログ著者による)
百ます計算のやり方|足し算・引き算・かけ算・割り算
うちの子もそうだったんですが、百ます計算のやり方知らない子もいるので、やり方を簡単解説しときますね。
足し算、引き算、かけ算共通
左枠の数字と上枠の数字を「たす(たし算)・ひく(引き算)・かける(かけ算)」
割り算(百割計算)
ただひたすら割り算する。あまりのあるものは余りも書く。
ます状になっているわけではなく、割り算がずらっと100個並んでます。
自分で作るより、ワークを買った方が早いやつですね。
陰山先生の本を読んで正しいやり方でやった結果と効果
突き抜けを親子で体験!記録の伸びがそのまま子供の自信に
陰山先生の本を読んでから、百ます計算を正しいやり方(と態度)でやった結果、すぐに効果が出ました。
それは、突き抜け(つきぬけ)。
ガバッと記録が上がってますよね。かかる時間が大幅に減ってるんです。
こういう、突然、記録が大幅に上がることを「つきぬけ」というんですが、それを親子で体感したんです!
関連記事⇨「百ます計算の目標タイム1分30秒になるまでの記録|子供のタイム」
1つの自信が他の教科の「私もできる」につながった
つきぬけを経験してから、子供が自分の勉強に自信を持つようになりました。
学習に取り組む姿勢が「どうせ何やってもダメ」から「やればちゃんとできた!できる!」になっていくのは、とても頼もしかったです。
居残り学習を命じられることも、宿題でウンウン唸ることがなくなったのもこの辺りから。
学校の話も、それまでは全然話してくれなかったのがポツポツ話すようになったんですよ。
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