百ます計算をやり始めたのは、小学校3年生の夏休み明けから。
夏休みの宿題を始業式前日に涙をポロポロ流しながらやっている子供をみて「ああ、なんとかしなきゃ」と思ったのがきっかけでした。
やり始めた1ヶ月間は親子共に変化の連続!
「うちの子って、こんなこともできるんだ」
「ああ…私の教え方(育て方)が間違ってたんだな…」
と、驚きと後悔ばかりしていました。
百ます計算をやり始めて1ヶ月で得られたメリットと効果についてまとめますね。
百ます計算をやる前・始めた後の子供の変化
百ます計算の効果で集中力がついた
周りの声も聞こえないくらい集中してる…!
何をやるにも集中力がなく、ちょっとやっては他のことをし、戻ってきては少しだけやり、締め切り直前になって涙ぐみながらやり遂げる…。
百ます計算をやる前は「だらしない子」の典型例だった小学生の我が子。
でも、百ます計算をやり始めたら、集中力がついたんです。物事に集中する力がついたことで、学習姿勢にも生活態度にも大きな変化が出ました。
たとえば、学校の宿題をやるにもこんなに変わったんです。
百ます計算をやる前 | 開始2週間 | 3ヶ月以降 | 半年後〜 |
テレビを見ながらだらだら 就寝時間までに終わらない 翌朝に泣きながらやることも |
テレビを見ながらだらだら CM中は集中してやる 就寝時間までに終わる |
宿題をやる時間を決めてやる 好きな番組が終わってから一気にやってしまう |
宿題をやる時間を決めてやる 好きな番組が始まる前に翌日の準備を含めてすべて終わらせる |
あんなにうるさいテレビをつけっぱなしなのに、「あ、この芸人さん面白くないや」と思った瞬間にやりかけの宿題をパパッとやれる。
しかも、やってる問題を見ればちゃんと解けてるんです。今までは、テレビどころかキッチンにいる母の鼻歌にさえ「うるさくて集中できないよう!」って言ってたような子供が。
これには、本当に驚きました。
百ます計算は、計算の基礎力をつけるトレーニングでもありますが、集中力を鍛えるトレーニングでもあります。
その効果がバッチリ出たってことなんです。
宿題をこなす時間が短くなった
集中力がついてきたことに伴って、宿題をこなす時間がだんだん短くなってきました。
子供が通っている学校は、宿題+自主学習が義務。
毎日、プリント2枚の宿題とノート2ページ分の自主学習をしなければいけません。
これをこなす時間がどんどん短くなったんですね。
百ます計算をやる前は、宿題を開いたものの他のことが気になって、やり終わるまで2時間以上かかるのが普通だったのに…。
百ます計算をやる前 | 開始2週間 | 3ヶ月以降 | 半年後〜 |
2時間以上 | 1時間〜2時間以内 | 1時間以内 | 制限時間を自分で決めてやる |
正直、我が子に他の何かが取り憑いてるんじゃないかと思うくらい、信じられない変化です。
百ます計算のタイムが伸びることで勉強全体に自信がついた
百ます計算のタイムは全て、私がエクセルのグラフにして記録しています。
本人も見せるようにしていて「今日は昨日よりよかった」「ここまでやってきて、こんなに記録が伸びているよ」と、声をかけるようにしています。
記録の伸びが本人の自信にもなったようで、他の科目の勉強にもしっかり取り組むようになったんですよね。
「どうせやってもダメだし」というオーラがだんだんなくなりました。

半年間の記録はこちら。どんどん下がっていくのがわかりますよね。
百ます計算の効果の副産物|生活態度にメリハリがついた
集中力がついたのは、勉強のことだけではありませんでした。
「今はこれの時間」と決めたら、さっと集中できるようになったので、生活態度にもメリハリがつくようになったんです。
たとえば、毎日の朝ごはん。
百ます計算前は、「なんだか食欲がわかないし」「テレビを見てから」と、食べ終わるまでに1時間以上かかっていた子供が「いただきます」をしてから40分くらいで食べ終わるようになりました。
今まで、何千回「ご飯を食べるのに集中しなさい」と注意したかわからないような子だったのに!
まだ7時半なのに、学校に行く準備も掃除も何もかも終わっている…!
百ます計算やり始めてから、徐々に変わってきた子供の生活習慣だけど…これがこのまま変わり続けたら、本当に人生変わるんじゃないだろうか…。
かくいう私自身も朝の習慣がガラッと変わりつつある…。
陰山先生は偉大だ…。— こじっぺ (@koziseren) September 27, 2016
当時、あまりにも感動しすぎて、ツイートを流しました。
学校の準備もテキパキこなすようになった
- 時間割表で持ち物チェック
- 翌日の授業で使いそうなものがないか教科書チェック
- 宿題のやりもれチェック
これ、百ます計算前は親が言うまで一切しなかったんですが、自主的にするようになりました。
学習計画を自分で立てるようになった
小学4年生までは、ベネッセのチャレンジをやっていたんですが、それのやり方について子供から提案をしてきました。
「今月の赤ペン出したの?」と言わないとやらなかった子供が「復習に使いたいから、毎週末に一気にやるようにしたい」と言うんです。
今までは、「そんなめんどくさいこと、やりたくない」と言わんばかりにイヤイヤやっていたのが嘘のよう…。
結局、この計画は半年くらいで終了してしまうんですが、勉強嫌いだった子供からこんな提案があって嬉しかったのを覚えています。
百ます計算で基礎力がついてお釣りの計算ができるようになった
計算の基礎力がついてきているのはわかったいたんですが、一緒に買い物に行ったときにお釣りの計算までしてくれると思いませんでした。
「おかーさんは今、1000円を出したから、お釣りは小銭4枚だね。」
私が出した1000円から買い物の合計金額を引いて、どの金種が何枚くるか計算してくれたんですね。
今までは、お小遣い帳をつけるのにも電卓を欲しがっていた子が、暗算でお釣りの計算をするなんて想像もできなかったことです。
百ます計算をやらせたら親にも効果があった
ガミガミいう鬼ババアが不在に|子供の勉強に口出ししなくなった
子供が自主的に勉強してくれるようになったので、「宿題やったの?」「こどもチャレンジは出した?」などの勉強がらみの口出しが極端に減少しました。
その代わりに増えたセリフといえば
「もう宿題終わったの!?じゃあ残りの時間はゲームでもしたら?」
「本を読み聞かせてほしいの?じゃあ本を選んできて。」
「今日は学校でそんなことがあったのー?楽しかったねぇ。」
など。
自分でも「あー嫌だな。本当は言いたくないけど、言わないとやらないしな」と、ジレンマになっていた「うるせえ鬼ババア」なセリフを言わなくなりました。
家庭の雰囲気も一変して、明るい・楽しい空気になっています。
丸付けと記録で子供に「ちゃんと見てるよ」のメッセージが伝わった
うちの子「お母さんは、私に興味がないんだ」と思ってたらしいですよね…。
「シングルマザーで忙しかったし、生きていくために稼ぐで精一杯だったし…」と言い訳は色々あるんですが、子供にそう思われていても仕方ないのかなという自覚もあります。
それが、「最近、お母さんがちゃんと見てくれるから嬉しい」と言うように(言われた時はショックでしたけど)
どうやら、百ます計算の丸付けと記録付けが「お母さんは、私がやったことをちゃんと見ててくれる」のメッセージになったみたいなんです。
意外な副産物でしたが、これは嬉しかったですね。
百ます計算のメリット・効果は計算が早くなるだけじゃない
集中力がつくだけじゃなく親子の関わりにもいい変化がある
百ます計算というと、「計算が早くなるための演習」というイメージがありますが、やらせて見たら、メリットも効果も計り知れないほどに享受できました。
- 集中力がついた
- 宿題をこなす時間が短くなった
- 勉強全体に自信がついた
- 生活態度にメリハリがついた
- 学校の準備もテキパキこなすようになった
- 学習計画を自分で立てるようになった
- 基礎力がついた
※親にあった効果※
- 子供の勉強に口出ししなくなった
※家庭全体が明るくなった※
本当にやってよかったです。
百ます計算をやる際に参考にした本はこちら。
これを家庭学習のバイブルにしておけば失敗しないです。
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