隂山メソッドで有名な百ます計算。
隂山先生がおすすめしている問題集は、<教育技術MOOK>陰山メソッド 徹底反復「百ます計算」ですが、似たような問題集に学年別問題集があります。
我が家は、学年別百ます計算と徹底反復「百ます計算」の両方を使いました。
が…
徹底反復の方は学年別百ますよりも難易度が高め。
(詳しくはこちらのレビュー記事を参考にしてください。徹底反復「百ます計算」レビュー)
「これから百ます計算を始めます!」という親子がいきなりやるのは、子供の学年が低いほどに辛いと感じました。
学年別の百ます計算シリーズを実際に使ってみた感想と我が子の参考タイムなどを紹介しますので、参考にしてください。
学年別100マス計算の内容と参考タイム
※我が家で利用したのは、小学3年生からです。小学1年生、2年生のレビューはありません。
学年別100マス 小学3年生 (くりかえし練習帳シリーズ)
学年別100マス 小学3年生の問題内容
- たし算
・30マス足し算(4日分)
・50マス足し算(4日分)
・100マス足し算(4日分) - ひき算
・30マス引き算(4日分)
・50マス引き算(4日分)
・100マス引き算(4日分) - かけ算
・30マスかけ算(4日分)
・50マスかけ算(4日分)
・100マスかけ算(4日分) - 割り算
・あなあき九九(20問)(4日分)
・わり算A型(20問)(4日分)
・わり算B型(20問)(4日分)
・わり算C型1(20問)(4日分)
・わり算C型2(20問)(4日分)
※わり算について…
A型:割り切れる
B型:割り切れないが余りの計算に繰り下がりがない
C型:割り切れないだけでなく余りの計算に繰り下がりがある
うちの子の平均タイム(実施時は小学5年生でした)
小学3年生の頃のタイムじゃなくてごめんなさい!
「百ます疲れた」という我が子に、「それじゃちょっと簡単なやつをやってみようか」と、購入したのが小学3年生の学年別100マスだったのです。
もし、小学3年生当時の記録が気になるのでしたら、お手製100マスで計測した記録があるのでそちらを参考にしてください。
参考記事:小3から百ますを始めた我が子が百ます計算の目標タイム=1分30秒を達成するまでの記録
【たし算】
30マス足し算 | 50マス足し算 | 100マス足し算 |
1:33 | 0:49 | 1:33 |
※30マスたし算は、1ページに30マスたし算が3問掲載されています。それを一気にやった場合の記録の平均です。
※50マスたし算は、1ページに50マスたし算が2問掲載されています。50マスたし算1つあたりにかかった記録の平均です。
【ひき算】
30マスひき算 | 50マスひき算 | 100マスひき算 |
1:50 | 0:50 | 1:41 |
※30マスひき算は、1ページに30マスひき算が3問掲載されています。それを一気にやった場合の記録の平均です。
※50マスひき算は、1ページに50マスひき算が2問掲載されています。50マスたし算1つあたりにかかった記録の平均です。
【かけ算】
30マスかけ算 | 50マスかけ算 | 100マスかけ算 |
1:43 | 0:47 | 1:38 |
※30マスかけ算は、1ページに30マスかけ算が3問掲載されています。それを一気にやった場合の記録の平均です。
※50マスかけ算は、1ページに50マスかけ算が2問掲載されています。50マスたし算1つあたりにかかった記録の平均です。
【わり算】
あなあき九九(20問) | わり算A型(20問) | わり算B型(20問) | わり算C型1(20問) | わり算C型2(20問) |
0:30 | 0:24 | 1:05 | 1:16 | 1:38 |
わり算について…
A型:割り切れる
B型:割り切れないが余りの計算に繰り下がりがない
C型:割り切れないだけでなく余りの計算に繰り下がりがある
学年別100マス 小学4年生 (くりかえし練習帳シリーズ)
学年別100マス 小学4年生の問題内容
- たし算
・50マスたし算(4日分)
・100マスたし算(4日分) - ひき算
・50マスひき算(4日分)
・100マスひき算(4日分) - かけ算
・50マスかけ算(4日分)
・100マスかけ算(4日分) - わり算
・100わり計算A型1(20問)(4日分)
・100わり計算A型2(30問)(4日分)
・100わり計算B型1(20問)(4日分)
・100わり計算B型2(30問)(4日分)
・100わり計算B型3(30問)(4日分)
・100わり計算C型1(20問)(4日分)
・100わり計算C型2(30問)(4日分)
・100わり計算C型3(30問)(4日分)
※わり算について…
A型:割り切れる
B型:割り切れないが余りの計算に繰り下がりがない
C型:割り切れないだけでなく余りの計算に繰り下がりがある
1:問題数が20問
2と3は、問題数は同じだが、問題の内容が違う
うちの子の平均タイム(実施時は小学4年生の秋〜冬でした)
【たし算】
50マス足し算 | 100マス足し算 |
0.51 | 1.46 |
※50マスたし算は、1ページに50マスたし算が2問掲載されています。50マスたし算1つあたりにかかった記録の平均です。
【ひき算】
50マスひき算 | 100マスひき算 |
2.11 | 1.50 |
※50マスひき算は、1ページに50マスひき算が2問掲載されています。50マスひき算1つあたりにかかった記録の平均です。
【かけ算】
50マスかけ算 | 100マスかけ算 |
0.52 | 1.47 |
※50マスかけ算は、1ページに50マスかけ算が2問掲載されています。50マスかけ算1つあたりにかかった記録の平均です。
【わり算】
100わり計算A型1(20問) | 100わり計算A型2(30問) | |
0.44 | 1.01 | |
100わり計算B型1(20問) | 100わり計算B型2(30問) | 100わり計算B型3(30問) |
1.22 | 1.56 | 1.35 |
100わり計算C型1(20問) | 100わり計算C型2(30問) | 100わり計算C型3(30問) |
2.07 | 3.10 | 3.50 |
わり算について…
A型:割り切れる
B型:割り切れないが余りの計算に繰り下がりがない
C型:割り切れないだけでなく余りの計算に繰り下がりがある
1:問題数が20問
2と3は、問題数は同じだが、問題の内容が違う
学年別100マス 小学5年生 (くりかえし練習帳シリーズ)
学年別100マス 小学5年生の問題内容
- たし算
・100マスたし算1(4日分)
・100マスたし算2(4日分) - 引き算
・100マスひき算1(4日分)
・100マスひき算2(4日分) - かけ算
・100マスかけ算1(4日分)
・100マスかけ算2(4日分) - わり算
・100わり計算A型1(4日分)
・100わり計算A型2(4日分)
・100わり計算B型1(4日分)
・100わり計算B型2(4日分)
・100わり計算C型1(4日分)
・100わり計算C型2(4日分)
・100わり計算C型3(4日分)
・100わり計算B・C型混合(4日分)
※わり算について…
A型:割り切れる
B型:割り切れないが余りの計算に繰り下がりがない
C型:割り切れないだけでなく余りの計算に繰り下がりがある
1・2・3の問題数は30問。問題が変更になる。
うちの子の平均タイム(実施時は小学5年生の春休み〜夏休み前まででした)
【たし算】
100マス足し算1 | 100マス足し算2 |
1.39 | 1.51 |
【ひき算】
100マスひき算1 | 100マスひき算2 |
1.56 | 1.52 |
【かけ算】
100マスかけ算1 | 100マスかけ算2 |
1.50 | 1.40 |
【わり算】
100わり計算A型1 | 100わり計算A型2 | |
0.47 | 0.51 | |
100わり計算B型1 | 100わり計算B型2 | |
1.56 | 1.46 | |
100わり計算C型1 | 100わり計算C型2 | 100わり計算C型3 |
2.59 | 2.21 | 2.22 |
100わり計算B・C型混合 | ||
2.00 |
学年別100マスと徹底反復「百ます計算」の違い
細かい解説付=徹底反復|難易度別=学年別100マス
学年別100マス計算と徹底反復「百ます計算」の違いをざっくりとした表にしてみました。
こんな感じですね。
価格 | 付録 (グラフなど) |
難易度 | 連続問題数 | 解答 | |
徹底反復「百ます計算」 | 500円+税 | ・百ます計算についての解説 ・成績グラフ |
・いきなり100マス ・たし算〜割り算まで |
2週間ごとに問題変更* | ・あり ・問題集末尾 (切り取り不可) |
学年別100マス | 500円+税 | ミニコラム | 学年に合わせてある | 3~4日ごとに問題変更* | ・あり ・問題集末尾 (切り取り不可) |
*百ます計算は、同じ問題を何日間も続けてやらせることでタイムを縮めていきます。隂山先生は著書で「2週間同じ問題で取り組ませても、毎日違う問題で取り組ませても効果は変わらない」とおっしゃっていました。
百ます計算の問題集では同じ問題が連続して出現します。
徹底反復では2週間同じ問題。学年別100マスでは3日〜4日間、同じ問題が出題されます(学年によります)
価格はどちらも500円程度
価格はどちらも500円程度。
記録付け用のグラフや解説が豊富なのは徹底反復「百ます計算」
記録を付けるためのグラフや解説がついているのは、徹底反復「百ます計算」の方。
学年別100マス計算は、問題文ページに一言ミニコラムがついていますが、徹底反復の解説に比べると役立ち度は落ちます。
難易度が高いのは学年別100マス計算<<徹底反復「百ます計算」
難易度が高いのは、徹底反復「百ます計算」の方です。
徹底反復「百ます計算」は、いきなり百ます計算から入ります。
足し算の百ます計算から始まって、引き算、掛け算、割り算と四則演算全ての問題が出題されるので、学年によっては習っていない計算が出題される可能性も。
学年別100マス計算は、学年別なのでその学年に応じた問題が出されます。
いきなり百ます計算をやらせるのではなく、最初の3日間は30マス足し算の問題が出題され、次の4日間は50マス足し算、最後に100マス足し算のような形です。
同じ問題が連続出題されるのは徹底反復「百ます計算」
同じ問題が連続出題されるのは、徹底反復「百ます計算」の方です。
学年別100マス計算が3日〜4日間の連続出題にとどまるのに対して、徹底反復は2週間同じ問題が出題されます。
同じ問題を連続して出すことで、短期間で子供の計算能力を引き出すためにこうなっているのです。
学年別は、習熟度をみながら徐々に難易度が上がっていくので、最大でも4日間。百ます計算に慣れているなら徹底反復の方がいいですが、そうではないなら挫折の少ない学年別がいいでしょう。
解答はどちらも切り離せないタイプ(問題が切り取れる)
どちらにも解答はついてます。
ついてるんですが、切り離せないです…。
学年別100マス計算は、問題部分を切り離せるので、やるときに切り離して取り組めば問題なし。
学年別百ます計算問題集の一覧 (青文字をクリックで購入ページに移動できます)
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