将来確実に自分の夢をかなえることができるようになってください。
引用:元気な脳が君たちの未来をひらく―脳科学が明かす「早寝早起き朝ごはん」と「学習」の大切さ (くもんジュニアサイエンス)
「子供には自分の夢を叶えてほしい」
わたしが、子育てで強く思っているのはこれだけ。
わたしの人生の不満を子供にぶつける気はないけれど、子供にはわたしのような人生を歩んでほしくないのです。
最初から、自分が楽しんで働ける環境にいてほしいし、1人の人間として大切にしてくれる伴侶と出会ってほしい。
人生が終わりを迎えたときに「充実した人生だった」と感じる人生を送ってほしい。
(私の場合は、そう感じるようになったのは40代が見えてきた頃からだったので)
我が家の子供の教育は、基本的には百ます計算の陰山メソッドで有名な陰山英男先生を教科書にしているのですが、陰山先生の本の中に「脳トレで有名な川島隆太先生もおっしゃっていますが」という一節があったので、読んでみました。
そんなことが書いてある本は⇨「学力は家庭で伸びる(陰山英男著)」です。(レビュー記事にとびます)
『早寝・早起き・朝ごはん』(体力はつける・スマホ利用は最低限に)にというのは、陰山先生と川島先生共通のご意見。
川島先生の「元気な脳が君たちの未来をひらく」では、川島先生が脳科学を元に規則正しい生活を送ることが子供たちの将来に与える影響について書かれています。
小学校高学年から読めるように、難しい漢字にはフリガナもあるので、親子で読んで日頃の生活習慣について見直すのにいい本です。(読書感想文の題材にしてもいいかもしれないです)
朝ごはんを食べないデメリットは想像以上に大きい
朝食を全く食べないと常に6割〜7割の成績しか取れない…
朝ごはんを食べないでいると、不都合なことばかりあるというのは知っていましたが、まさかここまで大きなリスクがあると思いませんでした。
正直、朝ごはんを食べさせない=虐待といってもいいんじゃないかというレベルのお話です…。
川島先生の研究によると、中学生で朝食を全く食べていない人のテストの平均点は、食べている人の60%〜70%しかなかったそう。
食べている人との間の差がここまでついている状態が小中と続けば、優位な職業は食べている人にしか与えられなくてもおかしくないですよね。
ご飯やパンだけ(糖質だけ)食べさせればいいわけじゃない
それじゃあ、ご飯を食べさせればいいんでしょと思ってしまいますが、パンやご飯だけを食べさせればいいわけじゃないようです。脳に必要なのは糖質だから、菓子パンでもあげとけばいいと思ってたら大間違いです!
実は、おかずも朝食のメニューにないと朝ごはんの効果がないことがわかったそう。
ご飯やパンに含まれる糖分は、脳の栄養になるけれど、脳の中の細胞を新しく作るためにはおかずに含まれるビタミンやミネラルなどの栄養が必要。栄養バランスが取れた朝食というのが大切というのは、ダイエットと一緒みたいです。
成績がいい人・悪い人の朝食習慣共通項
【全てのテストの成績が良い人の朝食共通項】
- みそ汁を飲んでいる
- お茶や紅茶を飲んでいる
- 野菜を食べている
- 食事が楽しいと感じている
- 食事中に両親とたくさん話をしている
【全てのテストの成績が悪い人の朝食共通項】
- おかずを食べていない
- パンを食べている
- ジュースを飲んでいる
- おやつをよく食べる
引用:元気な脳が君たちの未来をひらく―脳科学が明かす「早寝早起き朝ごはん」と「学習」の大切さ (くもんジュニアサイエンス)朝食と脳の働きのおもしろい関係より(まとめはブログ著者によるもの)
川島先生の考える理想の朝ごはんとは
家庭科の授業に出てくるような朝食が理想
本の中に出てくる理想的な朝食メニューはこんな感じでした。
- ご飯
- 具沢山のお味噌汁(スープ)
- サラダ
- おかず(納豆などでok)
おかずが一品な分、具沢山の味噌汁でカバーするイメージですね。
ご飯は炊飯器にお任せ。サラダはレタスをちぎってトマトをのせるだけ。おかずは納豆を開けるだけ…。具沢山のスープは、前日の夜に多めに作って温め直すだけ。が負担が少なさそう。
具沢山だけど、手軽にできて和食にも洋食にも合うスープなら、有賀さんのスープ本が便利です。我が家の小学校高学年でも作れるくらい簡単なので、スープ作りは子供に任せてしまってもいいかも。
(関連記事⇨有賀さんのスープレシピで料理初心者の夫が1週間過ごせた話)
健康な脳のためには、適切な睡眠も大切
長ければいいわけじゃなく、適切な睡眠が大事
睡眠時間が短くなるとパフォーマンスが落ちるのは、子供も大人も一緒(そりゃそうですよね)
特に、睡眠リズムの1つ「レム睡眠」のとき、脳は、その日に起こった出来事や勉強したことを復習しているそう。
この復習効果は、寝る前にその日の出来事を復習するほど効率がよくなるとのことなので…睡眠時間が短いとこんな悪影響が出る可能性があるんです。
睡眠時間が短くなると、成績が悪くなるのです。
そのわけは、睡眠時間が短くなると、レム睡眠の回数がへってしまうからです。レム睡眠がへるので、前の日に勉強したことや経験したことを、朝起きるまでの間に、きちんと記憶できていないと考えられます。
引用:元気な脳が君たちの未来をひらく―脳科学が明かす「早寝早起き朝ごはん」と「学習」の大切さ (くもんジュニアサイエンス)
思い出してみると、学校時代に成績が悪かった子は、両親と一緒に深夜まで起きていて、目の下にクマを作っているような子が多かったような…。
うちの子供のクラスの問題児もそういった子が多いです(絶対関わり合いになりたくない)
作動記憶の力を鍛えると脳にいい
作動記憶は計算や読書で鍛えられる
朝ごはんと睡眠が健康な脳には大切。
それでは、今以上のパフォーマンスを出すために脳を鍛えるにはどうしたらいいかというと…。
作動記憶を鍛えることが大切。
作動記憶とは
覚えておく必要があることがらを、少しの間だけ記憶にとどめておく働きです。そのうえ、必要なときには、その記憶を頭の中で変化させたり、組みかえたりもする働きです。
引用:元気な脳が君たちの未来をひらく―脳科学が明かす「早寝早起き朝ごはん」と「学習」の大切さ (くもんジュニアサイエンス)
川島先生の脳トレで鍛える部分のことですね。
大人も子供も作動記憶を鍛えるのが脳にいいということです。
ただ、子供に鬼トレをさせるのはあまりうまくいかないかも…。
小学校高学年くらいになれば大丈夫かもしれないですが、低学年のうちにやらせても難しすぎて、身につかない可能性があります。
というのも、我が家で失敗してるんですね(笑)。
たった3ヶ月ちょっとやっただけでしたが、百ます計算で伸びた算数の成績は下がるし、家庭での子供の態度も悪くなるしで散々な目にあいました。
ちょうどのむつかしさの計算をしたり、文章を読んだり、書いたりするトレーニングが、作動記憶の力を高めるだけでなく、さまざまな脳の働きをよくするということが、わたしたちの脳の研究で証明できました。
引用:元気な脳が君たちの未来をひらく―脳科学が明かす「早寝早起き朝ごはん」と「学習」の大切さ (くもんジュニアサイエンス)
とのことですから、勉強する習慣がついていないうちは、陰山メソッドを利用するか、親が子供と一緒にその日に勉強したことを復習するなどして、親子で作動記憶トレーニングに励むのがよさそうです。
我が家は陰山メソッドを利用しています⇨百ます計算、苦手克服の実践記録のカテゴリはこちら
規則正しい習慣は脳にいい
忙しい・めんどくさいを言い訳に子供の可能性を潰さない
規則正しい習慣を送るだけで、子供の可能性を潰さないで済むならそれに越したことはないですよね。
朝ごはんを作るのは、めんどくさい(特におかずを増やすのが)かもしれないけれど、前日の夕食に多めに作っておけばいいし(夫が「残り物なんかヤダ」っていったら、夫のおかずに出さなきゃいい話だし)「明日からやろう!」と決意すれば、そこそこ続くんじゃないかと思うのです。
問題なのは、睡眠。
スマホやタブレットのブルーライトが良質な睡眠に悪影響だって言われて久しいですが 、これは子供でもそう。
寝る前の1時間はスマホを触らないようにさせるのが一番苦労しそう…。
書籍の中には、脳を働きを調べる簡易検査ものってます。
我が子の脳が(昔風にいうところの脳年齢)がどんな具合か見たいときにも、役立ちそうですよ。
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