お金とどう付き合うかは、結局自分とどう向き合うかということそのものです。資本主義の原理にしたがってひたすらお金を追求するのか、自分と生活をコントロールして今あるお金を有意義に使うことに注力するのか。
佐藤優 著 お金に強くなる生き方 (青春出版社 147ページより引用)
『自分と生活をコントロールして今あるお金を有意義に使うことに注力する』
この一言をじっくり噛み締めながら2度ほど読み返しました。
- ただ、お金を貯めるのだけが楽しみ。
- お金は貯まってさえいればいい。
- 貯蓄の金額が増えていることが幸せ。
でも、そういう幸せの感じ方があることを否定はしないけれど、それって人生の中心軸に「お金」を持ってきてるってこと。
死に際に人生を振り返ってみたときに、虚しくなるんじゃないかなぁ。
第一、そんな人生つまらなさそう。
自己啓発書を買うのが習慣になってる人に
まずは足元を固めて
こじっぺも人のこと言えないくらい自己啓発書が大好きだった時期があるんです。
自己啓発書というか自己啓発になるWEB上の記事を見つけては、ひたすらTweetしてshareして、メモとって…ということを繰り返していました。
でも、気づいたんです。ある日。
「あ、似たような内容の記事ばっかり、定期的にTweetしてる」
って。
それって、
「なりたい自分は見えてるのになんの努力もし続けていない」
ってこと。
ちょうど半年くらい前に、自己啓発書を一冊に絞って、なりたい自分になれるように足場を固め始めていたので、下に引用する文章は、自分を肯定されているようで嬉しかった。
周囲の状況をよく観察し、自己啓発書にあるような聞こえのいい言説にあおられて下手に動いたりせず、しっかり自分の足元を固めてください。そのためには、家族、友人、仕事のパートナーとの関係を密にすることが大切です。あなた自身の半径5メートルから10メートルの人間関係、そのリアリティを大事にしましょう。
佐藤優 著 お金に強くなる生き方 (青春出版社 71ページより引用)
浮ついた言説よりも、まずは足場=基礎を固めるところから。
基礎は何かと言ったら、自分の半径5メートルくらいにいる身内のこと。
例えば、私の場合、
- 身内に対して興味を持つ
- 身内に対して最良の自分でいられるように努力する
ことから始めたのでした。
お金を儲ける3つの方法
ライティングもそうだよなっと思った
いろんな人がいろんなところで言っているけれど、やっぱりそうなんだよなぁと思ったのがこの2つの文章。
自分でビジネスを立ち上げる場合、お金を儲けるには3つの方法しかありません。ひとつは他人ができないことをやる。自分の特別な才能や技術を生かして、オリジナルの商品やサービスを提供するのです。
佐藤優 著 お金に強くなる生き方 (青春出版社 84ページより引用)
3つの方法のうちの1つだけ引用。
- オリジナリティが大切
- 自分の強みを知る
って、ライティングの世界でもブログの世界でも、先人が口を酸っぱくして言ってくれているけれど、いざ「自分の強み」「自分のオリジナリティ」を探すのって難しい。
「好きなこと=得意なこと」「得意なこと=やりたいこと」とも限らないし…。
2ヶ月前からパーソナル・マーケティングを頑張って実践してるけど、未だに見えてこないようなきたような…。
些細なことで幸せを感じる人
コツコツと勤勉にこなせる人
毎日同じような仕事でもコツコツと勤勉にこなしていける人は、日常の小さな喜びで十分に満足感と幸福感を得ることができる脳の作りになっているわけです。言ってみれば、少ない刺激で満足できる、燃費のいい脳ということになります。
佐藤優 著 お金に強くなる生き方 (青春出版社 181ページより引用)
コツコツと勤勉にこなせる人は、些細なことでも、満足感と幸福感を得ることができる脳の作りになっている
コツコツと勤勉に、単調作業をこなせる方の人
だったのに、
些細なことで幸せを感じられなかった昔の自分は、
精神が病んでたんだなぁ…。と、こんなところでも実感。
マインドフルネスの習慣をつけるために、毎日手帳に3人に対する感謝の気持ちを書いているんだけど、それを書くようになったら「幸せを感じる脳」に戻りました。
いつのまにか、ネガティブなことを考える習慣もなくなったみたい。
些細なことで幸せを感じるって気持ちいいですよ。
通帳の金額が増える=幸せな人に読んでほしい
昔の私がそうだったからっていうのもある
お金に強くなる生き方というタイトルはちょっと買いづらいかもしれないけれど、読むとお金に対する価値観が変わります。
投資をしてがっつりお金をふやしましょう!
という手の本ではなくて、充実した人生を歩むためのお金との接し方が書いてある本です。
各章の終りには、参考図書と推薦文が書いてあるので興味がある本は買ってみるといいかも。
貯めるだけじゃなくて、お金と仲良く付き合いたい人のための入門書のような本です。
「お金は使わなでとっておくのが幸せへの道」と考えている人や
「遊興費にお金を使うことに罪悪感を感じてしまう」という人はぜひ。
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