子供には、青空文庫にあるような古典文学にもふれていてほしいし、ゲームの元ネタに使われるような神話や海外文学も基礎教養として知っていてほしい。
私はそう思ってます。でも、娯楽といえば外で遊ぶか本を読むかしかなかったおばあちゃん世代と違って、今はYouTubeや漫画、ゲームに無料アプリと子供の時間つぶしの道具がたくさん…。
小さい頃は必死になって読み聞かせしていたんですが、どうやらうちの子、覚えてないみたいなんですよね…。
うーん…。困った。
うちの子、幼稚園のころに読み聞かせた本のことは覚えてないみたいだなぁ…(そりゃそうか)神話や伝記、三国志とか必死に読み聞かせたけど知識としてないんじゃしょうがない…。
なんとか今から読み直させたいけど…。どうしたものか…。
オーディオブックを流しっぱにする?— こじっぺ (@kojippen) June 27, 2018
長期休みで子供が家にいるときに青空朗読を利用してるんですが、長期休みにだらだら聞くだけだとちょっと効果が薄い気がして…。
仕方がないので、小学校高学年の我が子に読み聞かせをすることにしました。
結局、わたしが音読するのを娘にきいてもらうことにした。
「おかーさんは長い引きこもり生活により語彙力が低下しました。
ついては、音読により脳の老化を予防します。
毎日10分でいいので、きいてほしい」
とお願いしてみた。
「しょうがないなぁ」
と言ってたので、とりあえず聞いてくれそう。 https://t.co/5V0T66AnHF— こじっぺ (@kojippen) June 27, 2018
6月27日から始めたので、今日でだいたい2週間。楽しく続いているし、思わぬ効果もあったので、まとめておきますね。
小学校高学年への読み聞かせの効果
古典文学も面白いんだねが引き出せた
「どうせ興味もわかないだろうし、お母さんのボケ防止のために読み聞かせに付き合ってもらおう」
ということで始めた読み聞かせなんですが…。
意外にも好評でした。もっと嫌々聞くのかなと思ってたんですけど、そんなこともなく。
今日は、江戸川乱歩のまほうやしきを3ページ。
初日から長いと「音読に付き合うのやだ」ってなっちゃうからね。
全部で9ページくらいだから、週末には読み終わるはず。
じわりじわりと攻めますよ…。#子供に読み聞かせ
— こじっぺ (@kojippen) June 27, 2018
初日は、江戸川乱歩の「まほうやしき」を読んだんですが、「あのお話、どうなるのかな?」というセリフが聞けたのでやった価値はあったと思いました。
毎回3ページずつ読んで、終わった時には「ふつーに面白いね」と言ったのもよかった。
(私の当初予想だと「またあの読み聞かせに付き合わなきゃいけないの?」ってセリフが来るもんだと思ってた)
子供が家族へ読み聞かせしてくれるようになった
普段、音読してくれるのは学校で音読が宿題で出るときだけなんですが、自主的に音読してくれるようになりました。
「今。教科書で何やってるの?」
と聞いたら、読んでくれたんですね。毎日ではないけれど、「やってほしい」とリクエストすればやってくれます。
音読するのは恥ずかしいというイメージがあったらしいんですが、私もポコポコ間違えながら読むので、「親でもこんなもんなら、多少間違ってもいいんだな」という風に思ったのかも?
ラノベしか読まない夫が興味津々になった
これは、本当に意外な副産物。夫が興味津々に聞いてくれるんですよね。
子供に古典にふれてほしくてやってる音読3日目。
今日は、シャーロックホームズの白銀号の失踪を3ページ。お母さんのボケ防止を口実に娘にきいてもらってるわけだけど、娘より夫がたのしみにしてることが判明(笑)
夫、ゲームやめてまで聞いてくれてありがと(照)#子供に音読
— こじっぺ (@kojippen) June 29, 2018
ゲームを辞めてまで読み聞かせに付き合ってくれる夫(笑)よっぽど先が気になったらしいんですよね…。
夫が普段読むのはラノベ。ラノベしか読まないので古典好きの夫の家族は、夫のことを「教養のないやつ」とバカにされてたんです。
そうやってバカにするから、なお一層読まなくなると思うんですが…。
その人が、「おお。おもしろいな。先が気になるから、青空文庫ダウンロードして読もうかな」って言ったんです!
本に関しては、一切共通の話題がなかったので、これはちょっと嬉しい。
家族で共通の話題が増えた
家族みんなの前で読んでいるので、共通の話題が増えました。副産物の中でもこれが一番嬉しいかも。
食事時の話題が1つ増えるだけで、家族みんなで楽しい( ´∀`)
今までは、家族に共通の趣味がほとんどなかったし、ゲームの話で盛り上がっても娘と夫のマウンティング合戦で最終的に険悪な雰囲気になることもしばしばだったので…。
オチを知らない小説の話が話題っていうだけで、知識のマウンティング合戦がなくて平和です。
読み聞かせのやり方|小学校高学年+40代オタク
青空文庫使用・毎日3ページ・実施時間は夜
我が家の読み聞かせは、青空文庫使ってます。
青空文庫を利用してるのは、いろんな作家さんの有名作品が選り取り見取りだから。
図書館で少年少女文学全集を借りることも検討したんですが、小学校高学年になる子に少年少女文学全集もないだろうと思って却下。
神話は元のママを読ませるとややこしい(表現がえぐい)可能性が高いので、少年少女文学全集でもいいかもしれないですが、それ以外はできるだけそのままで読んであげたかったんです。
作品はできるだけ短いものをチョイス。吉川英治の三国志もそのうち読みますが、もうちょっと読み聞かせが習慣化してからですね…。
読む速度は毎日3ページ目安
読む速度は毎日3ページ。読み聞かせする側の音読効果を考えるともっと長く読みたいんですが、飽きずに聞いてもらうことが目的なので、5分以内に終わるように頑張ってますよー。
飽き始めてYouTubeなんて見られたら、本末転倒ですしね。
読み聞かせ実施時間は夜
読み聞かせの時間は朝ではなくて夜にしました。
朝やったのは1日だけでしたねー。
「音読は朝がいい」(自分がする場合)という話があった気がしたので、今朝は学校に行く前に「まほうやしき」の続きを読んだ。
キリのいい章まで読んで3分くらい。
娘よりも横で聞いていた夫の方が「続きはどうなるんだろう!?」となっているのは思わぬ副産物であった(笑)#子供に読み聞かせ
— こじっぺ (@kojippen) June 28, 2018
朝はなんとなくバタバタしていて、気がついたら登校の時間。時間が気になって読む側も聞く側も集中できないので、結局夜に移動。
夜、寝る前に読むことになりました。
読み聞かせのあとは「聞いたよ」サインをもらう
読み聞かせの後は、子供に「聞いたよ」サインをもらうようにしています。
子供にしてみれば、『お母さんのボケ防止のために、音読を聞いてあげてる』立場なので、『音読がんばったね、ちゃんとやったね』の印をつけるのが当然だろうという感じですね(笑)
私の手帳にサイン欄を作ったので、そこにサインをもらってます。
子供もサインをするのが楽しいみたい。
読み聞かせはこのまま継続予定
親が子供に読み聞かせをするのって、普通はいくつくらいまでなんでしょうね。我が家は高学年になってからも「お母さんのボケ防止」を名目にやることにしました。
本当は、本人が音読するのが一番なのはわかってるんですけど(笑)
恐怖の思春期・反抗期も近いので、いつまで続くかはわからないけれど、このまま継続していく予定です。
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