「あのとき、サロンに入っておけばよかったなぁ…」
ため息をつきながら、うっすら涙を浮かべてしまった。
『優柔不断でけちんぼ』な性格が、ここまで裏目に出ることも珍しい。
ーーーーーーーーーー
こんにちは、センチメンタルこじっぺです。
吉見夏美さんのライター本を読んだので感想を。
「こんないい本だったから買ったらいいよ!」
という内容ではなく、
「読んだら自分のダメさ加減にほとほと嫌気がさしたさぁ」
という、やや愚痴っぽい内容になるので、本をしっかりオススメするレビューを読みたい方は、他の方のブログへどうぞ…。
Contents
18万で止まった手取りと焦りと後悔と
収入が減るのが怖くていい出せない…!
私は現在、WEBライターとして月18万円〜25万(手取り)稼いでいます。
ライターの収入としては、少なからず多からずといったところ。
シングルマザー時代の収入が、週5日勤務8時間労働(残業は毎日2時間程度)で手取り16万弱だったので、その頃に比べれば格段にいい待遇です。
なんですが…この収入が私の悩みでもあるんです。
だって、この手取り…半年前に最低ラインが18万円になってから上がっていないんですもの。
ライティングの腕が落ちてるわけじゃないし、質は上がってる(と思う)
でも、手取りが上がらないのは
・善意でやったことが単価に反映されていない
・単価が上がらない割に作業量が増えてる
・単価交渉が怖くてできてない
・既存クライアントの仕事で手いっぱいなのを理由に新規クライアントの開拓をしていない
から。
同じ時期にライターになった人は続々と月収が上がっているのに、自分だけ取り残されていくのは怖かったけど、今の収入より落ちるのがそれ以上に怖くって、右にも左にもいけない状態だったんです。
散々悩んで買ったのは、悩みが解決する確信を持ったから
きっかけは、吉見さんのインタビュー記事
予約を取り消して、また予約して…を2回ほど繰り返して、3回目に買いました。
買って読んで、泣きました。
あまりの自分の不甲斐なさとケチンボぶりに、夫の前で声を上げてボロボロと涙をこぼしました。
どうして買うことにしたかというと、吉見さんのインタビュー記事を読んだから。
この記事を読んで
「今の私に一番欠けていることの対処策が書いてあるに違いない!」
という確信を持ったんですね。
今の私に決定的に足りないものは…
クライアントとの交渉術(と自分との折り合いの付け方)
今の私に足りないのは、「クライアントとの交渉術」
「この案件…?ちょっと妙だな?」
「あれ?採用になったら募集要項と違う…」
「文章だけじゃなくて、画像やグラフを用意させるなら別料金欲しい」
「今までと言ってることが違うんだけど…」
聞けばいいだけなんだけど、聞けなかったんですよね。ずっと。
だって、怖い。
「変な言い方をして、打ち切りになったらどうしよう」
「評価を不当に下げられたらどうしよう」
「明日から案件の依頼が来なかったらどうしよう?」
「誰が家族を養っていくんだろう??」
そういう恐怖心があって、よほどのことじゃないと切り出せなかったんです。
誰かに相談したくてもできなくて悶々としてた
ところに本に関するインタビュー記事がっ
誰かに相談したくても、普段から関わりのあるライターさんも少なかったし、「相談するときだけメールを打つのは失礼だろう」と思って、誰にも言えなかった。
「どうしたらいいだろう?」
「言って切られるか、言わずにこの環境でいるかの2択しかないんだろうか?」
という狭い視界の中に、一筋の光のように射してきたのがヒトミ☆クバーナさんが書いた吉見さんのインタビュー記事、の…
“「本の中には、仕事に応募するときの提案文の書き方や、単価交渉するときのメール文などが載っています。どれも、吉見さんやほかのライターさんが、実際にクライアントさんに送った文面が掲載されている。ほかにも、クラウドソーシング以外で仕事をとる方法や得意分野のつくり方など、初心者ライター以外にも役立つテクニックが載ってますね」”
(引用:稼げないWebライターの特徴を、現役ライター講師にガチで聞いた! – 大人が本気で遊ぶログ-ヒトミ☆クバーナのブログ)
この文章から、おがたさんが出てくるまでの部分(…)
本読んでよかったよ
知ってる部分も多かったけど買ってよかった
交渉術以外の部分は、「知ってるしやってるよ!」という内容が多かった。
でも、
「こういうことで困ったら、こうしたらええんやで」
「こんな悩みを抱えたときは、こういうやり方で乗り越えてきたんやで」
という、実例を交えた交渉パターンは
「これこれ!こういう話を誰かに聞いて欲しかったし、悩んでた!(悩んでるの!)」
というものばかり。
ライターを始めた頃に、
「吉見さんのサロンに入ろうかなぁ…」
と、悶々としたあげくに入らなかったのですが、あのときさっさと入ってればよかったと心底反省。
ちょっと勇気を出せば一発解決するようなことでも
やっぱり怖いから背中押して欲しい
「聞けばいいじゃん。だって仕事だよ?」
「きちんと聞かない(問いたださない)と搾取されるだけだよ?」
「自分の権利を守りたいなら、声を上げないと!」
そんなこと頭ではわかっているけれど、どうしてもいい出せない。
「これくらいなら、受けてもいいかな」
「ちょっと変だけど、これくらいは我慢しないプロじゃないのでは…」
「契約事項と違うけど、今回だけだろうし…」
「今、私が我慢すれば…ちょっとだけ我慢すれば、後の私は楽してるはず…」
そんな考えが頭をよぎって我慢してたけど、現実は全っ然そんなことなくって。
「これがいけるならこっちも大丈夫ですよね?」
「他の人が4時間かかるのを2時間で終わらせられるなら、もっと働いてもらわなきゃねぇ!」
「ライティングの成果ってすぐに出ないじゃないですかぁ?だから、もっと単価安く働いてもらわないと会社のお荷物なんですよねぇ」
言われるたびに言い返したかったんだけど、全然何もいい出せなかった…。
自分が感じた理不尽をどうやってうまく伝えたらいいのかもわからなかった。
でも、この本を読んで背中を押してもらえた。
「こういうやり方があるよ」
って教えてもらえた。
まとめ:ライティングの本じゃなくて歩き方の本
「WEBで働く人」への「新入社員研修」みたいなイメージ
WEBで働くと、仕事を教えてくれる先輩もいないし、マナー研修もない。
ましてや、トラブル対応マニュアルなんて…!
という状態なのですが…。
この本は、「よっしゃそこら辺の基本知識、うちがまとめて教えたげるわ!」という感じの本。
もっと早く教われる機会(自分で地雷を踏むことも含む)なんていくらでもあったのに、本を買うまで臭いものに蓋状態で済ませてきた自分が本当に恥ずかしくなった本でした。
WEBで働いている全ての人に通用する新入社員研修を1500円で。
という感じでしょうかね。
ああ…もう一回読み直そ…。
書いた人の詳しいプロフィールはこちら。
当ブログでなぜか人気な記事3選