クラウドソーシングサイトを利用してWebライティングの仕事をしていたら「うちで正社員になりませんか?」というお話をもらいました。
いただいた条件はこちら。
※正社員打診時の先方からの条件※
- 給与:手取り25万(社会保険、労災、もろもろ加入)
- 完全在宅勤務(通勤はなし、私は北海道で在宅。採用先は東京)
- 勤務時間は任意(エクセルで週報提出)
- 休日:土日祝日他(子供の都合に合わせてOK)
- 副業は自由(会社の仕事に影響のない範囲)
結局、1年で退職することになったのですが退職直前の状況はこちら。
※退職直前の状況※
- 給与:手取り25万+ボーナス10万×2回
- 完全在宅勤務
- 勤務時間:朝7時から夜8時(場合によってはそれ以降も。真夜中の2時にチャット指示あり)
- 休日:土日祝日も予め伝えた休日も仕事の連絡あり
- 副業:週報をチェックの上、暇がないくらい仕事を詰め込まれる
「それ、正社員の仕事契約したときと全然条件違いますよね?」というお話もしたんですが、ダメでしたね…。
そんな私の、Webライターがフルリモートで正社員になってみた体験談です。
リモート社員は通勤社員とのすれ違いが辛い
雑談からのアイデア実施もないし情報共有速度も遅い
リモート社員になってみて、一番辛かったのがコレ。会社に通勤してる人とのすれ違い。
基本的に、ロクに指示も出さずに「空気を察して勝手に動いて欲しい」人は無能だと思ってるんですが、ベンチャー企業に雇ってもらった以上はそういう素早い動きも大事。今いる会社の空気感がわからないのは辛かったですね。
決められた仕事さえこなしていればいいはずが…
「仕事さえこなしていただければ、いつどこで何をしようと自由です!」
「むしろ休みが取れるとか取れないとかは、こちらで管理しませんので、ご自分で調整してください!」
とは、リモート社員になる際に社長とお話ししたこと。後の上司になる人も同席していたのでそれは知っているはずだったんですが…。
超速で仕事を終わらせて、残りを自分の時間にしたら上司にブチ切れられました。
「こちらの空気を察して、もっとたくさんの仕事をこなしてもらえないと困ります!」(ママ)
空気を察してではなく、きちんと指示してくれないと本社の空気感なんてわからないですよね。案件の共有があるわけじゃないのに…。
やって欲しいことを言葉にできない無能な上司にあたると、リモート社員苦労します…。
会社共有のチャットで指名の悪口がヒットする辛さ
同じ上司からの「私たちはこんな深夜帯まで働いているのに…」という嫌味も辛かったです。社長が「家族を大切にする働き方をモットーに」って言ってるんだから、辛いなら辛いって上に文句を言えばいいものを、こっちに嫌味で言ってくるってどういうことなの…。
リモート社員になる前に試用期間をおけばよかった
ブラック?と思ったら、どんなに条件がよくても身を引く勇気が必要
会社との相性が悪くて、1年足らずでさよならしたリモート社員の身分ですが、予防策なんていくらでもあったと思ってます。
- 試用期間を設けてもらってお互いの仕事のペースを知る
- 違和感を感じたら都度メモ、違和感の正体を言語化する
- 条件の良さにつられて違和感に目をつぶらない
- 「おかしい」と思ったら声をあげる
- 逃げる準備を整えておく
多分、これらをしっかりやっていれば充実したリモート社員生活を送れたのかなと。
特に、試用期間は大事。私の場合も試用期間はあったんです。そこで感じた違和感がそのまま、正社員登用後に「うわっ。こんなことする企業だったの!?」に繋がったので、試用期間に感じた違和感は大事にしたほうがいいです。
違和感を感じても、「でも、収入の条件がいいし」と思ってしまうとフラフラっとつられてしまうので「私には他にもっといい会社がある」「ここで雇われなくても食べていける」という自信と実績も大事。
私は…フリーランスになってクライアント選びでかなり失敗してますが、どれもこれも「目先の収入に目が眩んで違和感を放置した」結果、ブラッククライアントに捕まってます。
気をつけないといけないですね…(ほんとに)
Webライターがリモート社員でやった仕事内容
- 新規ライターさんの育成
(著作権などの基本知識の教育、「てにをは」など文章の教育、ワードプレスなどのツールの教育などなど) - ライティングやツールのマニュアルの作成
- サイト構築のカテゴリーマインドマップ作成
- 記事のキーワード出し、構成作成、記事執筆
- サイトてこ入れ時のカテゴリー作成から記事執筆までのフルセット
- ライターさんの取りまとめ、編集・校正
- 蒸発しちゃったライターさんの記事作成肩代わり(許さん)
仕事が来るときはSkypeかチャットワークで連絡あり
仕事の連絡は、会社から「これやって欲しい」「あっちを手伝って欲しい」という形で来ていました。チャットワークやSkypeでくるんですが、部署全体の話が見えるわけではなく自分が関わっているプロジェクトのものだけが見える感じです。
同じ部署に似た立場のライターさんが何人いて、他のプロジェクトはどんなものが進んでいて、どうなっているのかとか一切わからないので、下請け業者に似てる?
社員になってよかったのは社会保険・労災がついたこと
フリーランスは社保も自前だからシンドイ…
社員になって唯一良かったのが、社会保険がついたこと。
手続きはちょっとめんどくさかったんですがね…。
関連記事⇨フリーランスが在宅のまま正社員になったときの社会保険の手続き方法。

確認すべきをしないと正社員でも失敗するよ
好条件にばかり目がいきがちだけど基本を確認しよう
Webライターから正社員になったけど、色々確認不足で失敗した話でした…。
まぁ、クラウドソーシングサイトだけを利用してフリーランスで働いていても、こんなスカウトがくることもあるんだよという程度の話ですね。
好条件にばかり目がいって「これくらいの条件なら多少の嫌なことでも我慢できるかも」と思ってしまうと、失敗するのはどこでも一緒みたいです…。
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